バイオマス発電に関する説明情報の提案

  我が国では,再生可能エネルギー電源の普及促進のために,RPS制度やグリーン電力プログラムが実施されている.消費者がこれらの施策の是非を判断する際には,再生可能エネルギー電源に関する正確な理解が不可欠であり,行政や電気事業者は,消費者の理解に資する情報を的確に伝える事が求められている. 電力中央研究所 研究報告書 Y08030
バイオマス発電に関する説明情報の提案

バイオディーゼル燃料(BDF)製造に関する技術評価-製造技術のEPR評価とアブラギリ類由来BDFの性状把握-

  代表的なBDF製造法であるアルカリ触媒法、固体(CaO)触媒法、酵素法についてEPR評価を行った。その結果、エネルギー収益の序列は、固体触媒法(EPR=2.3)>アルカリ触媒法(1.8)>酵素法(<1.1)となった。ルカリ触媒法では、サーマルリサイクルの難しいグリセリンの生成や大量のアルカリ排水処理のためにEPRが低く見積もられた。また、酵素法は40℃加温での長時間反応から電力消費量が増大し、EPRが低い値となった。電力中央研究所 研究報告 V08019
バイオディーゼル燃料(BDF)製造に関する技術評価-製造技術のEPR評価とアブラギリ類由来BDFの性状把握-

バイオマスタウン構想の実施過程の分析

  バイオマスタウンとは、市町村が中心になり、地域内でバイオマスの生産・収集・変換・利用の各段階を一貫して整備する事業である。現在157市町村が策定、2010年度までに300市町村へと拡大が予定されている。本研究はアンケートによる集計データの分析により、バイオマスタウンの形成・実施過程の現状と課題を明らかにした。 電力中央研究所 研究報告書 Y08033
バイオマスタウン構想の実施過程の分析

フライアッシュを用いた高強度ゼオライト硬化体製造技術の開発

  既往のゼオライト系硬化体の製造技術開発例として,フライアッシュのようなガラス質材料をアルカリ溶液に浸漬,脱水後に圧密成型した硬化体を水熱合成処理する手法が存在する。その硬化体には,Analcime,Chabazite,Gmelinite等のゼオライト鉱物が生成し,圧縮強度が30~35N/mm2程度となる。本研究では,フライアッシュをアルカリ溶液で混練した後に拘束圧力を加えた状態で水熱合成処理を施すことで高強度なゼオライト硬化体を製造した。電力中央研究所 研究報告書 N08068
フライアッシュを用いた高強度ゼオライト硬化体製造技術の開発

CO2ハイドレートの生成熱を用いたメタンハイドレートの増進回収法に関する適用性の検討と基礎方程式の提案

  次世代の天然ガス資源であるメタンハイドレートは,日本の天然ガス消費量が820億m3/年に対し,4.65~7.35兆m3の資源量が報告されている.国の研究では減圧法による陸上産出試験にカナダで成功し,南海トラフでの海洋産出試験が計画されている.一方,当研究所は生産性や回収率を向上させるため,CO2ハイドレートの生成熱を用いたメタンハイドレートの分解促進による増進回収法をこれまでに提案している.この増進回収法が10℃以下の地層に適用でき,世界の既発見地点の3分の2程度に相当することを示した.また,この増進回収法で生じる現象は多孔質体での相変化をともなう熱・物質移動であるので,これらを考慮できる基礎方程式を提案した.電力中央研究所 研究報告書 N08036
CO2ハイドレートの生成熱を用いたメタンハイドレートの増進回収法に関する適用性の検討と基礎方程式の提案

水素発酵微生物群の集積と菌相解析

黄 笑宇, 松本 明子, 大西 章博, 坂本 勝, 藤本 尚志, 鈴木 昌治
環境技術, 36, No. 7, 501-508, 2007 .
 生ごみを発酵基質として安定的に水素を生産する微生物群の探索を試みた. 下水汚泥コンポスト中の微生物群を用いることで, 安定した生ごみの水素発酵が可能であることが確認された.  J-Stage >> JOI JST.JSTAGE/jriet/36.501
水素発酵微生物群の集積と菌相解析

建設発生スギ材をチップ化した再生木質マルチング材の評価

岡田 寛紀, 馬場 光久, 鈴木 淑子, 杉浦 俊弘, 小林 裕志
環境技術, 36, No. 2, 119-126, 2007 .
 建設発生木材は他の建築資材に比べてその再資源化が進んでいない. 本研究では建設発生木材のリサイクルとして再生木質マルチング材, なかでも青森県十和田市周辺で多用されているスギ材に着目し, 建設発生スギ材を破砕した再生木材チップの特徴および草本植物の発芽・生育抑制効果について検討した. J-Stage >> JOI JST.JSTAGE/jriet/36.119
建設発生スギ材をチップ化した再生木質マルチング材の評価

生ごみの固体発酵法によるバイオエタノール製造技術の開発

本多 宏明1), 大西 章博2), 藤本 尚志2), 鈴木 昌治2)  
1) 東京農業大学大学院農学研究科
2) 東京農業大学応用生物科学部醸造科学科  
環境技術 Vol. 37 (2008) , No. 3 pp.207-215 (受付 August 31, 2007)

 従来よりバイオエタノールの製造には液体発酵法が広く採用されている.本法は,エタノールを蒸留した後に発生する蒸留廃液の処理が大きな問題となっている.この蒸留廃液の排出を極力抑制することを可能にする新規の発酵法としてエタノール固体発酵システムを考案した 。 J-Stage >> JOI JST.JSTAGE/jriet/37.207

生ごみの固体発酵法によるバイオエタノール製造技術の開発